つくり手

田中 城太(キリンビール株式会社 マスターブレンダー)

経歴

1988年 キリンビール㈱入社。
1989年 ナパバレーのワイナリー駐在後、カリフォルニア大学デービス校大学院修士課程を修了。1995年に帰国し、ワインの商品開発業務を担当。その後、キリン・シーグラム㈱ 御殿場工場での商品開発や本社 マーケティング部で輸入ワインのブランドマネージャー業務に従事。
2002年 キリンビール社が買収したフォアローゼス社へ異動。ケンタッキー州のフォアローゼス蒸溜所にてバーボンの製造及び商品開発全般に携わる。
2009年 帰国し、キリンビール商品開発研究所でブレンダー業務従事。
2010年 チーフブレンダー就任、2017年 マスターブレンダー就任。
ウイスキー業界の国際的アワード「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」において、「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
2019年 米国のバーボン業界における功績を認められ、日本人として唯一、ケンタッキーバーボン協会の会員組織 の栄誉ある”The Order of the Writ”創立時メンバーとして迎えられた。2022年、世界的ウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」認定の「Hall of Fame」を受賞し「ウイスキー殿堂入り」を果たした。

本人コメント

日本のウイスキー産業がはじまって100年を迎えようとしています。10年前まではウイスキー蒸溜所は10カ所程しかなかったのが今や50カ所近くにまで増え、数年以内には60カ所を超えそうな勢いです。これまでとは違った思想や技術も取り入れられ、さながらジャパニーズウイスキー・ルネッサンスといった状況です。これまで先達が大変な努力と研鑽を重ねて築き上げてきた日本のウイスキーの品質と評判を維持しつつ、次の100年を見据えて業界全体が発展するよう、皆さんと切磋琢磨してゆきたいと思います。

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