つくり手

鬼頭 英明(株式会社 五島つばき蒸溜所 取締役)

経歴

1989年 キリン・シーグラム株式会社 入社
同年        御殿場工場ブレンダーを担当
1991年 カリフォルニア大学デービス校留学(ワイン)
1993年 マーケティング部新商品開発グループ(マーケティング)
1995年 新製品開発グループ(中味開発)
2005年 キリンビール株式会社 へ転籍 ※業務変わらず
2009年 チーフブレンダー
2014年 キリン株式会社R&D本部酒類技術研究所(RTD研究)
2018年 キリンホールディングス株式会社ワイン技術研究所(ウイスキー、焼酎研究)
2019年 チーフブレンダー(復帰)
2021年 キリンビール株式会社 退社
2022年 株式会社五島つばき蒸溜所 を設立し、取締役に就任
現在に至る

【開発商品(一例)】
エバモア21年, ボストンクラブ淡麗原酒, キリンホットワイン(長野オリンピック協賛商品),
富士御殿場蒸溜所シングルモルト15年 ※ウイスキーマガジン社カテゴリーベスト賞,
富士山麓, 富士山麓シングルモルト18年, キリンチューハイ氷結(初代)※ヒット商品番付,
麦焼酎ピュアブルー, キリンチューハイ ビターズ, キリンフリー ※ヒット商品番付, 杏露酒シリーズ
など

本人コメント

日本の多くのクラフトディスティラーは、ウイスキーを造りたいという熱意があります。一方、経験とノウハウが足りないところに課題意識があり、CELLARRの活動に共感しました。育てて頂いたメーカーの秘匿情報は伝承できませんが、CELLARRの取り組みを応援します。
オールジャパンでクラフトジャパニーズウイスキー、スピリッツの香味品質を向上させ、世界の中で日本製品に対する付加価値を維持向上させる必要があると考えています。一方、今は立ち上げた会社が多忙で、対応が限定されているのが課題です。
いま現在、香味品質の高いウイスキーができているクラフト蒸溜所も、原理原則に則った永続性が必要で、知見の取得、共有、積み重ねで、コンスタントに狙った香味品質の原酒(製品)ができるようになる事が重要です。多種の和洋酒の開発製造に関わってきた数少ない洋酒メーカー出身者として、最新の知見も交えながら日本のクラフトウイスキー・ジンの香味品質の底上げに寄与したいと考えています。