5月某日、第二回CELLARR SALONを大盛況で終えることができました。
こうしてウイスキーファン皆様に開催レポートをお送りでき、大感謝です。
なんといっても、
このお二人をお迎えするプレッシャーにどう立ち向かうか。
これまでの在り方にない、CELLARR独自のSALONをどうテイクオフしていくか。
そんな愉しい準備の日々を思うと、
今日もウイスキーを美味しく愉しめる時間がつくれます。
CELLARR SALONが、このような世界に誇るトップブレンダーと同じ場で
共に志すお話しができること自体が衝撃的で余韻の響く夜でした。
前置きはさておき、さぁ本題へ。
つくり手と飲み手が集い、どんな時間が未来に紡がれたのか?
当日の様子をお伝えします。
1. 第二回のゲストは日本を代表するブレンダーのお二方
- サントリースピリッツ株式会社名誉チーフブレンダー / CELLARRアドバイザー
輿水精一 氏(つくり手紹介はこちら)
- キリンビール株式会社マスターブレンダー
田中城太 氏(つくり手紹介はこちら)
日本を代表するつくり手のお二人はどのようにウイスキーと向き合ってきたのか。
「ウイスキー殿堂入り※(日本で4名、うち3名サントリー)」を果たされたお二人に、お二人の出会いから、お伺いしました。
※ウイスキー殿堂入り:パラグラフ・パブリッシング社発行のウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が長年に渡りウイスキー業界において特筆すべき貢献を果たした個人に贈る栄誉ある賞「Hall of Fame」を受賞した個人を指します。
2. 2010年、お二人に出会いが訪れる
ーー早速ですが、イベントを始める前に本日の意気込みを頂いてもよろしいでしょうか?
このようなイベントには多く登壇してきましたが、今日は私も緊張しています。どうぞよろしくお願いします。
輿水さんとお話するのは久しぶりなので、とても愉しみにしています。よろしくお願いします。
ーーありがとうございます。私も非常に緊張しています。
早速なのですが、お二人の出会いについてお聞かせください。
早速ですが、お二人の出会いについてお聞かせください。
はい。私が初めて輿水さんにお会いしたのは、酒類メーカーの技術者が集まる洋酒技術者研究会でした。
当時は、海外でサントリーのウイスキーの話をすることが多かったのですが、2000年代からサントリーやニッカが賞を取れるようになってきました。しかし、ジャパニーズウイスキーとしての存在感や見え方はまだまだでした。まだ「サントリー」や「ニッカ」としてしか見られていなかったんです。
そうした中で、ジャパニーズウイスキーとしての位置づけの向上が課題でした。10年ほど前でしょうか。洋酒技術者研究会で、田中さんにISC※に出品して欲しい、絶対いい評価をとれるし、世界に日本のウイスキーづくりの底力をみせたい、とお話をしたのを覚えています。
※ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ):
イギリスで毎年開催される酒類コンペティションです。ウイスキー部門は、世界のウイスキー蒸溜所のブレンダーやディスティラー・マネジャーなど11名が、エントリーされた400品を超える世界のウイスキーをブラインドテイスティングし、賞を決定するという審査方法をとっています。ウイスキーづくりのプロフェッショナルがその卓越した味覚と嗅覚で厳正に品質を評価するため、大変権威あるコンペティションとされています。
とても印象に残っていることなのですが、当時キリンは海外をあまり意識していなかった状況で、輿水さんに海外進出に向けたご相談をした際に、「ジャパニーズウイスキーとして一丸となって一緒にやろう」と言って頂けて、とても勇気づけられました。
ーー私もこの話しを聞いたときは、鳥肌が立ちました。
通常であれば競合となるメーカーに対して、輿水さんがやられている事って…
小さい視点でなく、業界全体を盛り上げて、世界で評価されるまで登り詰める。
そして、自社に誠実に貢献する。いかにも、「輿水精一」らしい。
サントリーにはこんなかっこいい方がいるんだ、と。
古巣のことを思い返し、嬉しかったですね。
城太さんもお立場のある中、そこに対して素直に受け入れ、研鑽を重ねた結果、本年サントリー以外で初となるウイスキー殿堂入りにつながっていったわけですね。
こうした大きな視点を持った人間力のぶつかり合いで、いまのジャパニーズウイスキーの存在価値があると思うととても感慨深いですね。
お二人の2010年の出会いから、どう歴史がつくられていくのか。
輿水さんと城太さんのブレンダーという仕事に対する考え方や、
参加者からの気になる質問にお答えする様子をご紹介します。
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