2023年1月22日(日)、吹上ホールにて行われた、年一度の名古屋ウイスキーフェス『ウイスキーラバーズ名古屋』にCELLARR編集部が行って参りました!
本記事では我々編集部がイベント開催の様子や現場の盛り上がりをレポートしていきます。
この記事を読んで、読者の皆さまも
「私もウイスキーフェスに行ってみたい!」
「もっとウイスキーを深く知りたい!」
と思っていただけたら嬉しいです!
(今年1月に行われたCELLARR SALONでは、全国のウイスキーフェスを運営する方々をお呼びし、フェスの運営に対する想いなど、たくさんの深いお話をお聞きすることが出来ました。その様子も是非ご覧いただくことで、ますます楽しいウイスキーライフになるかと思います。)
=================
【ウイスキーラバーズ名古屋|詳細情報】
開催日時:1月22日(日)11:00~17:00
出展者数:126ブース
来場者数:3500人
名古屋にて2017年1月22日(日)に発足したウイスキーフェスティバルです。
=================
|編集部、2日前の準備の様子をお届け
1月20日(金)、我々は運営準備を取材するため、ウイスキーラバーズ名古屋副実行委員長 伊藤史裕さんのBar Rubin’s-vaseにお邪魔しました!
お店の扉を開けると、店内をずらっと並ぶ錚々たるウイスキーの数々…
ここまでたくさんウイスキーが立ち並んでいるお店は個人的に見たことがなく、圧巻の店内。
そんな中、爽やかな笑顔で微笑み待ってくださっていたのが伊藤さんでした。
伊藤さんはウイスキーラバーズ名古屋の創設メンバーのうちの一人。実はこのイベントは2017年に生まれ、時代を経てコロナもありましたが今年で7年目を迎えます。そんな伊藤さんに素敵なこのイベントが生まれた背景と苦労を、弊社代表の辻がお聞きしました。
このイベントって、どういった経緯で作られたのですか?
2017年当初、まっさんブームでウイスキーファンがすごく増えていて。でもまだ名古屋では昔一回行われたものの、ウイスキーフェスは行われていなかったんです。そこでウイスキー文化研究所(全国各地でウイスキーフェスを開催)の方とお話して、4人で2016年に結集して開催に向けて準備しようとなって、2017年1月に開催する運びとなりました!
なるほど…第一回はどういった感じでしたか?
まずはカタチを創ってみようとなって。でも開催してみたら800人の予想だったところが1500人を越える方々が来場してくださったんです。それもその当時多くの方々はSNSで来ていただきとても嬉しかったですね。ただもちろん一からだったので改善点はたくさんあって。その改善点を一から改善しながら今に至ります!
初回で1500人を越えるとは本当にすごいですね!
これまで開催してきて、一番辛かったな、大変だったなと思うことはありますか?
やはり人ですね。バーオーナーが集まって出来た組織なので、1つの目的に向かうのはかなり大変でした。その中でも今でも変わらないのは、利益ではなく何よりもファンの方々に楽しんでもらうことを第一にということです。なのでこれからも会場や人数よりも、満足度を大切にしながら頑張って行きたいなと思っております!
すごく想いの真髄に触れられた気がします!ありがとうございました!
2010年代は日本においてウイスキーが再び人気になった10年間でした。そんな時代背景の中でバーオーナーさんが結集してイベントを開いたと思うと素敵なストーリーですね。
様々なことをお話しているうちに気づけば3時間が経っていました。すごく居心地の良いbarで良い二日前夜祭となりました!伊藤さんありがとうございました!
|当日の朝は超満員!
当日朝に訪れると、会場の入口は超満員でした!こんなにもたくさんのウイスキーファンがいると思うととても嬉しいですね!
お聞きしたところ、前売券で3,500枚完売したため当日券はないとのこと…あらかじめ前売り券を購入しておいて良かった...お客様の半数以上が県外からの方という、日本有数のウイスキーイベントの一つです!
編集部はウイスキーフェスは初参加だったので、緊張しながら待機列へ。チケットはとってもオシャレで、会場に来るだけで「どんなまだ見ぬウイスキーが待っているのか!」と心躍りました!
会場の入口は赤白を基調としたブースになっており、会場に入るときにはストラップと限定グラスがいただけます!こういった限定品ってなんだか嬉しいですよね!そうして入場していきます。
|会場の中にはたくさんのブースが!
会場に入るとすぐに思いました…なんて広いんだ!そしてそんな広い会場でも所狭しとずらっと並ぶたくさんのブース。そしてそれぞれのブースが長蛇の列になるほどの多くのウイスキーファン。まさにウイスキーラバーズの祭典でした!
会場には蒸溜所を始めバーテンダー、酒卸、酒販店、バーとよく合う飲食店とウイスキーを軸に多種多様なブースがありました!
|つくり手の想いが聞けるステージ対談
まず入り口からすぐに位置していたステージでは、私が見ていた際はスコットランドの蒸溜所の方が講演会をされていました!最初に衣装を見た際に驚いたのですが、スコットランドの伝統衣装「キルト」というものなんだそうです!
スコットランドといえば、スコッチウイスキーとして有名で世界的なウイスキーの産地です(私自身もすごくスコッチが好きです…)。そんなスコットランドですが、昨今のイギリスのEU離脱から始まり、なかなか厳しい状況のようです。素敵なウイスキーがたくさんあるからこそ、何とか多くの蒸溜所が生き残って欲しいです。
|様々なウイスキーが試飲できる
全国各地の蒸溜所やバーのブースでは無料で試飲することの出来るものもたくさんあり、これまで気になってはいたけれど少し飲んでみたいなと思っていたようなウイスキーを試すことが出来ました!
ついついたくさん試飲してしまいそうだからこそ、入場者全員に配られる水はすごくありがたかったです。
蒸溜所のラインナップはウイスキー作りをこれまでもずっと支えてきたサントリーやキリンやニッカウヰスキー。新たなウイスキーづくりの雄であるベンチャーウイスキーや厚岸蒸溜所をはじめとして、その他まだまだできたてほやほやの蒸溜所まで。
こうして大手蒸溜所から新興蒸溜所までありとあらゆる蒸溜所の方々が交流しながら一丸となってウイスキーファンにこだわりぬいたウイスキーを提供している姿は理想の姿だなと思いました!
|いつもお世話になっている方々とも再会
日頃からお世話になっている方々もたくさんいらっしゃいました!新潟亀田蒸溜所の堂田さんとマルスウイスキーの草野さんとパシャリ!お二人には第7回CELLARR SALONにて対談していただきました!よければご覧ください!
またウイスキーハーバー神戸にてお世話になった芦屋日記オーナーバーテンダーの草野さんも!草野さんにはこれまで幾度とCELLARR SALONに参加いただいています。
こうして全国のウイスキーフェスがお互いに支え合いながら全国のウイスキーラバーズに楽しんでいただこうとしている姿はとても素敵でした!
|今回は3つの蒸溜所をご紹介
そして私自身、今回初めてお話した方々もたくさんいらっしゃいました!本記事ではその中でも厳選して3つの蒸溜所の方からのお話をお見せします!
|碧南蒸溜所
まずは開催地・愛知県の碧南蒸溜所の方にお話伺いました!
実は同社は1949年から4年間だけウイスキーが作られていたのだそう。そののち伊勢湾台風などの自然災害に見舞われ、操業停止にまで追い込まれたようです。
そんな碧南産のウイスキーが70年ぶりに自社蒸溜がなされ、ついに2022年11月に復活したウイスキー、その名も「一碧」。復活までの一部始終が壮絶でした。
そんな復活したウイスキーを是非一度飲んでみてください!
|厚岸蒸溜所
続いて紹介するのは、厚岸蒸溜所です!編集者自身、ピート香の強いウイスキーがすごく好きだからこそ、アイラリスペクトの強い厚岸のウイスキーは元々すごく好きでした!
元々ピートへのこだわりは創業者の樋田恵一氏が、ウイスキーが好きになった由縁がアイラウイスキーなのだとか。その中で少しでも多くの方にピート香の良さを知って欲しい、そしてあわよくば沼って欲しいという思いを持ちながら日々作っているのだそう。
その中で今回は、ただピートが苦手な方もすごく多いからこそ、あえてノンピートで作ったそうです。ノンピートでウイスキーの間口を広げ、そして最終的には…ピートの沼にはまってもらいたいという想いだそうです!
こうして元々の自分自身がウイスキーが好きになった由縁を追い求め、愛し続け、こだわり続けるその姿勢はまさに”つくり手”だなと思いました!
|井川蒸溜所
最後に紹介するのは、井川蒸溜所です!この蒸溜所は静岡の自然豊かな地に位置し、親会社が製紙会社ということもあり、樽まで全て自社で作るコトへのこだわりをもつ、2020年に生まれたばかりの蒸溜所です!
TisTa株式会社としても、地域という枠組みの中でウイスキーが牽引する産業として生きていけば素敵だというビジョンを掲げているからこそ、すごく親近感が湧きました!
来年にニューボーンで完全自社蒸溜のウイスキーが生まれるということで、すごく楽しみだなと思うと同時にこういった樽などから全て自社で作るということも1つのこだわりのカタチなのだなと再認識することができました!
|イベントに参加してみて
今回初めてウイスキーフェスに参加してみて、まずはたくさんのウイスキーを知ることが出来て楽しかったです!前売券の値段が4,500円ということを考えると、限定グラスや様々なブースにて各蒸溜所のウイスキー無料試飲もできてお得感たっぷりでした。
2010年頃までは日本国内のウイスキー蒸溜所は10ヶ所ほどだったのが、今となっては稼働予定も含めたら60ヶ所超。国内だけでも様々なウイスキーがあるのだなと再認識することができました!
これも一会にこれまでの創り手さんたちが紡いできたジャパニーズウイスキーの魂が、30年間のウイスキー産業の苦境を越えて、ついに価値が認められたからだと思います。だからこそこれからもより一層様々なジャパニーズウイスキーが生まれながらも、その中でこれまで培ってきたこだわりを忘れずに広まるように、CELLARRも精一杯尽力したいなと思っております!
またこれほどまでに多くのウイスキーラバーズがいることへの感銘と共に、一ウイスキーファンとしてまたフェスに訪れたいなと思いました!
|次回のウイスキーフェス情報
この記事を読んで「私もウイスキーフェスに行きたい!」と思った方必見です!今年もコロナ禍を経て、全国のウイスキーフェスが復活します!
|ウイスキーハーバー神戸
【開催概要】
日程:2023/04/23(SUN)
時間:11:00~17:00
会場:KIITOデザインクリエイティブセンター神戸
|ウイスキートーク福岡
【開催概要】
日程:2023/06/11(SUN)
時間:未定
会場:博多国際展示場&カンファレンスセンター
|秩父ウイスキー祭
【開催概要】
日程:2023/02/19(SUN) ※開催済み
時間:11:00~17:00
会場:秩父神社+秩父地場産センター+特設テント
|最後に
イベントレポートを最後まで読んでいただき、ありがとうございました!この記事を読んで少しでも「ウイスキーフェスに行ってみたい!」「また新たなウイスキーの楽しみ方が知れた!」という方がいらっしゃればとても嬉しいです!
CELLARRでは今回のイベントでも出店されていた、全国各地のウイスキーフェスを運営するバーテンダーさんはもちろん、蒸溜所で実際にウイスキーを作られているチーフブレンダーさんの「ここでしか聞けない」裏話や交流出来る「CELLARR SALON」を毎月1回開催しております!
|第8回CELLARR SALON 開催レポートはこちら!
これまでの開催レポートも多数記事にしておりますのでどうぞご覧ください!また月額990円のライト会員になると、毎月のCELLARR SALON オンラインイベント参加券に加えて、限定商品が購入できる他農業体験、限定記事をご覧になれたりととてもお得となっております!
それでは、改めて最後までご覧いただきありがとうございました!今後も皆様のウイスキーライフをもっと楽しくできる記事を書いていきますので、今後も是非チェックしてみてください!
主に20代のウイスキーが大好きな若手で構成される編集部です。さまざまな蒸溜所、つくり手、ファンの方々との交流をもとに、これからのウイスキー業界を盛り上げる活動を続けていきます。Twitterも発信中。フォローは以下のアイコンをクリック!
記事のご感想やご意見など、コメントにて頂けるととても励みになります^^/
コメント