【リアル開催レポート】山梨大卒ゲストによるジャパニーズウイスキー100周年スペシャル対談~第16回CELLARR SALONを終えて~

皆様、良いウイスキーライフをお過ごしでしょうか?

今回の記事では、10月7日(土)に初開催となった、「REAL CELLARR SALON in 芦屋日記」の様子をレポートとしてお伝えできればと思います。

普段はオンラインで開催しているCELLARR SALON。まさに念願叶って普段リアルでは会えなかった方と、実際にウイスキーを嗜みながら語り合える場となっておりました。

実際に同じウイスキーを酌み交わしながら、バーの中にウイスキーを愛する仲間が集まってウイスキーの未来について語り合う時間は、とても贅沢な時間となりました。

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【詳細情報】

開催日/時間:10/7(土) 16:30~18:00

開催場所:芦屋日記

https://ashiyanikki.com/

【ゲスト紹介】

■ 輿水 精一 氏(CELLARR アドバイザー|サントリー名誉チーフブレンダー)

■ 久内 一 氏(本坊酒造 常務取締役|チーフブレンダー)

■ 押田 明成 氏(キリンディスティラリー 代表取締役)

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そして今回のCELLARR SALONのゲスト3名は、山梨大学の発酵生産学科(現・生命環境学部)出身という共通項があるお三方に来ていただきました。

サントリー、本坊酒造、キリンというこれまでもこれからもウイスキー業界を引っ張るそんなとても贅沢な時間となりました。

本日のCELLARR SALONの話題は、

・山梨大学での思い出

・ウイスキーにかける思い

について。同大学出身ならではの思いを聞く事が出来ました。

その中での一幕を本記事でご紹介いたします。

(※以下、当日のやり取り部分は敬称略とさせていただきます。)

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ーーー今回のゲストのお三方の共通点は、「山梨大学の発酵生産学科」ということで、「なぜ山梨大学だったのか?」をまず始めにお聞きしてもよろしいでしょうか?

押田:

私は元々高校生からお酒に憧れがあり、大学選びをしておりました。その中で山梨大学で洋酒をやっているのを知り興味を持ち、入学したという運びとなります。その後、大学卒業後キリンに就職いたしました。

久内:

幼い頃から転勤族だったので、アパートによく住んでいました。その中で父親の念願だった持ち家を故郷山梨に建てることになり、山梨大学を志望することになりました。その中で山梨の地場産業で誇れるものは2つ。「宝石産業」と「ワイン産業」。ワインは有機で燃えるから、心も燃えるだろうということもあり、発酵生産学科に入学いたしました。

輿水:

私は生まれが山梨県甲府市出身です。ただ元々酒の道を行こうとはなっていなかったんです。当時山梨大学はあまり学科はなくて。その中で唯一理学の道に進めるところが発酵生産学科だったので入学しました。サントリーにも山梨勤務が出来るのではなんて思いもありましたが、結局のところ山梨勤務はない人生でした。

ーーー今日のウイスキーも登壇者のご厚意で飲んでいただきたいと紹介していただいたウイスキーとなります。

ーーーまた、押田さんはメディアがほぼほぼ初ということで皆様お見知りおきをお願いいたします。また山梨大学にも特徴があるかと思うのですが、山梨の大きな特徴はあったりしますか?

押田:

山梨大学は工学部と教育学部しかなくて。武田神社への通りをまたいで学部棟がありました。甲府盆地は夏はものすごく暑く、冬はものすごく寒いんです。すごく気候が大変です。また大学ではブドウを自家生産して、大学内でワインを創っていました。私自身、酵母の研究をしていてすごく面白かったです。

久内:

いまは工学部、教育学部、医学部、生命環境学部などがありますね。だから発酵生産学科は時代を経て変わっていったんですよね。元々少数精鋭だったのですが、今は様々なコトが行われるようになりました。

押田:

発酵という言葉にはすごくこだわりはあったので少し寂しいですよね。

輿水:

あまり学科の名前がコロコロ変わるので、ずいぶんお酒業界にいい人財を輩出しているけどなかなか財産が蓄積されていないので悲しいですね。私は今でも山梨大学の非常勤講師・客員教授としてウイスキーの講義を行っているので。今では発酵関係は女の子ばかりになっています。ただかなり20歳前後の子達もすごく語っているので、お酒の世界もまだまだ明るいなと思っております。

ーーーウイスキーの世界も働き方がかわり、どんどん女の子も飲んだり生産現場に足を踏み入れるようになりましたよね。

久内:

先ほど発酵とお伝えしていたのですが、学科内で絆が強くて。お酒が好きな子がたくさんいます。いい意味で個性的なメンバーが集まっていて。専門性が高くて業界で活躍しているメンバーも多かったです。とにかくお酒の業界で少数精鋭でやっておりました。元々は30人しか一世代いなかったんです。

ーーーそんな山梨大学での生活の中で、一番の思い出などありますでしょうか?

久内:

かっぱ祭りといって、カッパの格好をして町中を練り歩いておりました。笑 そこでお酒をいっぱいもらって飲んで、最後にはばたばたと倒れていました。笑 とにかく学生を寛容に扱ってくれてましたね。 これは輿水さんもやられたということで。笑

ーーーこれは面白いですね。かっぱまつり目当てで山梨大学に行きたい人はうまれるのでは?笑

久内:

香りの話ですが、私は信州蒸留所(駒ヶ岳)の柿の匂いです。干し柿の匂いがたまらなかったです。その土地でしかできないことは良いですね。また津貫蒸溜所は枇杷の香りを感じました。こちらもやはり自然環境が生む香りだと思います。色々な匂いの中にキャッチ出来るものはたくさんあります。・・・

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ということで、初めてのリアル開催となったCELLARR SALONですが、オンラインも気軽で良いですがリアルな分、同じウイスキーを飲みながらシェア出来るのもとても良い点でした。

今後も定期的にリアルな場での開催も行っていきますので、よければお越しください!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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