2度目のオーセンティックBARで、何を注文するか?【種をまく人cultivator Vol.4】

前回の話

「初めてのオーセンティックBARで何を注文するか?」についてご紹介しました。
私の個人的なオススメは「グレンフィディック12年のハイボール」です。

ハイボールは居酒屋の「角ハイボール」や「ジムビームハイボール」で飲んだことがある
方が多いので、馴染みがあると思います。
その居酒屋の「ジョッキ・ハイボール」の延長線上で「スコッチウイスキー」の「シング
ルモルト」の「ハイボール」をオススメさせていただきました。

グレンフィディックは世界でトップクラスに売れているシングルモルト・ウイスキーです
から、その実力は推してはかれます。
また、スコットランドのスペイサイドという地域でつくられるウイスキーは「華やかな香
り」が特徴的ですが、グレンフィディックはその中でも「果実系の華やかな香り」に加え
、「青リンゴや新緑のような爽やかな香り」も一緒に感じることができます。

「華やか」×「爽やか」のフルーティーなハイボール

それが「グレンフィディック12年のハイボール」なのです。

2回目のBARで何を注文するのか?

BARにそこまで長居するのは、オススメできません。
スマートに、2~3杯の極上のドリンクをゆっくり、しかし(ドリンクの氷が溶けで味のバ
ランスが崩れたりする前に)ゆっくり過ぎずに飲んで、「ドリンク×雰囲気」「時間×空間
」を愉しんでから退店するのがマナーです。

さて、前回は「グレンフィディック・ハイボール」を愉しんだあなた。

BARのハイボールに、居酒屋のハイボールとはまた違う魅力を見つけ、次第に「ウイスキ
ー」というお酒に興味がわき出したのではないでしょうか?

そこで再びオーセンティックBARを訪れることにしました。

その時に何を注文したら、良いのでしょうか?

バーテンダーさんに聞くのが良い!

間違いがないのは、やはりバーテンダーさんに聞くことです。

「前回、グレンフィディンク12年のハイボールを飲んで、ハイボールはこんなに美味しい
ものかと驚きました。それで、もっと他のウイスキーも試してみたいと思って来たのです
が、他に何かオススメのウイスキーはありますでしょうか?」

このように質問すれば、バーテンダーさんが、あなたに「ウイスキーの好み」を質問して
くれ、的確なお酒をチョイスしてくれることでしょう。

私が2杯目にオススメするとしたら

さて、もし私がその質問を受けたバーテンダーであるとしたら、BARで次に飲むウイスキーには、コレをオススメしたいと思います。

バランライン17年の水割り

■ブレンデッド・ウイスキーとは?
バランタインはスコットランドのブレンデット・ウイスキーです。

ブレンデッド・ウイスキーとは、味わいの個性が豊かなモルトウイスキー原酒と、飲みや
すくすっきりした味わいのグレーンウイスキー原酒を、ブレンドしたウイスキーのことで
す。

ブレンデット・ウイスキーの特徴は、その「ブレンドによるバランスの良さ」です。
その「万人受けする味わい」のため、現在も販売されているスコッチウイスキーの約8割
の流通量を誇ります。

バランタインは、「スコットランドのブレンデッド・ウイスキー」としてトップクラスに
売れているのですが、それは「スコッチウイスキー」としてトップクラスに売れていると
いうことに他なりません。

一方で、グレンフィディックなどのシングルモルトは、言うなれば「シングル・ディステ
ィラリー・モルトウイスキー」のことです。1つの蒸溜所のモルト原酒だけをブレンドした地酒的ウイスキーです。
地酒的であるがゆえに味わいに個性がありますが、ブレンデッド・ウイスキーと比較する
と流通量は少ないのです。

具体的には2022年の流通量を比較すると、シングルモルトのトップクラスのグレンフィデ
ィックの売上数量:130万ケースに対して、バランタインの売上数量は870万ケースと6倍
以上の開きがあります。

バランタインとは

バレンタインデーとは、関係ありません。笑

バランタインというブランド名は、このブレンデッド・ウイスキーをつくったジョージ・
バランタインさんのお名前が由来です。

そしてこのバランタインの凄いところは、「売れている」という販売実績だけでなく、「
バランタイン17年の別名が『ザ・スコッチ』と称されるほど、スコッチウイスキーの銘酒
として高い評価を得ているということです。

製品紹介 サントリーウイスキー ウイスキー・オン・ザ・ウェブ (suntory.co.jp)

私のウイスキー概念を変えたウイスキー

実はこのバランタイン17年は、私のウイスキーの概念を変えてくれたウイスキーです。
ウイスキーは学生時代の私にとって、安いウイスキーを「罰ゲーム的なシチュエーション
でストレート」で飲むための「罰ゲーム的なお酒」で、マイナスイメージしかありません
でした。

社会人となったある日、会社の先輩が連れて行ってくれたのが、オーセンティックBARで
した。

そこで何を注文して良いかわからない私に先輩がオススメしてくれたのが、この「バラン
タイン17年の水割り」です。

「ウイスキー苦手なんだけどなー」

と思いつつ、女性がビアノを演奏する素晴らしい雰囲気のBARで飲んだこの「バランタイ
ン17年の水割り」は衝撃的でした。

「美味い! なんて滑らかなお酒なんだ!!」

ザ・スコッチとしての「品質と高さ」を、バーテンダーさんのつくる「本物の水割り」が
さらに底上げをして、それまでに飲んだことのない美味しさに驚きました。

この個人的経験からもウイスキー経験の少ない皆さまには、是非ともオススメしたい逸品
なのです!

こぼれ話

シングルモルトとシングルカスクは違う

勘違いしている人が多い事実として「シングルモルトも原酒をブレンドしてつくっている
」ということがあります。ブレンドせずに「1つの樽のモルト原酒」のみを瓶詰めした商
品は「シングルカスク・ウイスキー」と言います。

ウイスキー原酒は「樽材の木目」や「熟成庫内の置き場所」によって、樽毎に熟成の個体
差が出ます。また1つの蒸溜所でも敢えて「何種類もの原酒をつくり分けている」ことも
多いです。

その樽毎の個体差を埋め、また狙った味わいに仕上げるため、「1つの蒸溜所のモルト原
酒のみ」を『ブレンド』してつくったウイスキーが、シングルモルト・ウイスキーなので
す。

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